2009.11.20
京急1000形の優等列車を懐かしむシリーズ、その2は平日朝に運転されていた27Hを取り上げてみよう。
現行の27Hは、2001年9月のダイヤ改正で登場した運用である。元々は87Hとして青砥~三崎口間を中心に日中も走る運用であったが、同改正における都営線直通快特の120km/h運転開始に伴って、朝だけ走るように短縮されたものとなる。27Hが設定されてからしばらくは北総線印旛日本医大までの1往復と空港線ローカルから新町入庫という流れになっていたが、2006年10月のダイヤ改正でさらに押上までの1往復が追加されたのは926Hの記事で取り上げた通りである。
優等運用と言いつつも最高でも急行にしかならない地味な運用ではあったが、結果的に重要な意味を持つ運用となった。1000形が69Hや63Hから軒並み撤退していった中、27Hが1000形における最後の京成線・北総線直通の定期運用となったのである。2007年9月に新1000形6次車の都営線への直通が開始されると1000形は27Hから撤退、それは同時に京成線・北総線からの運用撤退を意味していたのである。
関連記事
京急1000形 優等運用の思ひ出 3 - 平日69H
前回、最後の京成線・北総線直通の定期運用を取り上げたので、今回は8連における最後の日中運用を挙げてみる。消え行くものを扱う性質上、どうしても最後の○○というお題が続いてしまうが、8連における...
京急1000形 優等運用の思ひ出 1 - 平日63H
祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす ・・・とは、中学校で習う平家物語の冒頭だが、まさに京急1000形がこの状態にある。最大で356両が在籍した...
京急1000形「ありがとうギャラリー号」の4変化
本日23日で運行を終了した京急創立110周年記念ラッピング電車、1321編成「京急110周年の歴史ギャラリー号」は変化が少なかったが...
京急創立110周年記念ラッピング電車、引退へ
京急では、今年の2月より創立110周年記念に関連するラッピング電車が走っていたが、今月23日で引退が決定...
「京急110周年の歴史ギャラリー号」貸切運転
京急の110周年記念ラッピング電車2本の運行開始に際して、1309編成「ありがとうギャラリー号」・1321編成「京急110周年の歴史ギャラリー号」ともに出発式典及び貸切運転が実施されたが...
最新記事
北総線 西白井駅で『ウマ娘 プリティーダービー』特別装飾を実施
「ウマ娘」たちが北総線西白井駅を駆ける。北総鉄道では、10月中旬より西白井駅において『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』の特別装飾を実施している。『ウマ娘』とは、株式会社Cygames...
「都営フェスタ2024 in浅草線」開催
5年ぶりの祭典。11月30日、東京都交通局馬込車両検修場で車両基地公開イベント「都営フェスタ2024 in浅草線」が開催された。三田線の志村車両検修場と交互で概ね2年に1度に開催されるイベント...
京成電鉄 モーニングライナー・イブニングライナーの特急料金を改定
京成線、モーニングライナーとイブニングライナーを実質値上げ。11月23日、京成電鉄では京成本線で運行している座席指定制の特急列車モーニングライナーとイブニングライナーの特急料金の改定を実施した...
四直珍列車研究 136 - 平日 720T
唯一、かつ初めての羽田空港行。京成線や北総線、都営浅草線では、23日にダイヤ修正が実施される。ダイヤ修正前日の記事として、今回も消えてしまう珍列車を取り上げてみよう。平日720Tレ特急羽田空港行...
京成線 2024年11月23日ダイヤ修正
京成電鉄では、11月23日にダイヤ修正を行う。今回のダイヤ修正について、プレスリリースや15日発売の京成時刻表Vol.33などで明らかになっている情報を基に、その内容を見てみよう。本稿では...