2019.03.16
夜な夜な走る、上大岡行。
- [土休日]2318 普通上大岡行
- 始発:品 川2335 → 終着:金沢文庫----
- ダイヤ:2012.10.21改正
- 備考:神奈川新町〜上大岡下り最終電車、上大岡から回送
深夜時間帯は珍列車の宝庫だ。車庫外の停泊や乗務員の労働条件などが絡んで、日中時間帯には見られない中途半端な行先の列車を見ることができる。過去に当Webサイトでご紹介したものだと、都営浅草線の浅草橋行や北総線の矢切行がそれに相当しよう。
京急を代表する中途半端な行先の列車は、上大岡行である。不通区間を伴う運行障害時に時おり走る上大岡行だが、土休日ダイヤの深夜に1本だけ設定されており、定期的に見ることができる。もともとは神奈川新町始発の列車だったが、2010年5月ダイヤ改正で品川始発に延長。都内でも上大岡という珍表示が見られるようになった。2012年10月ダイヤ改正より2318レとして走っている。
先に挙げた浅草橋行や矢切行が終着駅でそのまま停泊になるのに対し、この上大岡行は上大岡に到着後、車庫のある金沢文庫までの回送列車となっている。そうすると、上大岡なんていう中途半端なところで営業運転をやめないで、金沢文庫行として運転してもいいんじゃないのと思ってしまう。どうしてこの列車は上大岡行なのだろうか。
この列車が上大岡行とされている理由は、時刻表を見れば1発で判明する。着目するのは下り最終列車の特急金沢文庫行。この特急金沢文庫行は、神奈川新町で当列車、上大岡行と接続する。さらにその先、上大岡でも金沢文庫行と接続している。これでだいたいお分かりになられるかと思う。京急における普通車の役割は優等列車の補助的存在。神奈川新町で接続する下り最終特急がその先の上大岡でも普通車と接続するのなら、この列車の営業運転は上大岡までで十分というわけだ。
関連記事
四直珍列車研究 104 - 平日 1706K
京成車の三崎口乗入れが23年半ぶりに復活! 平日1706Kレは、京成車の特急三崎口行である。2018年12月ダイヤ修正で登場した列車で、もともと京急車で運転していた1870Hレ〜2071Hレの...
四直珍列車研究 102 - 平日 1050
さて、まもなくダイヤ修正が行われる。というわけで、例によってダイヤ修正で消えてしまう珍列車を取り上げてみよう。今回の京成線のダイヤ修正は、修正ということで比較的おとなしい内容となっているが...
四直珍列車研究 101 - 平日 1657H
京急車が北総線内を急行として走る。平日1657Hレは、2015年12月ダイヤ改正で登場した京急車による急行印西牧の原行である。北総線の2015年12月ダイヤ改正と言えば、夜間下りにおける特急列車...
四直珍列車研究 100 - 試運転 S57
数々の珍列車を紹介してきたシリーズも今回でめでたく100回。第100回記念スペシャルということで、本当に珍しい不定期列車、S57運行の試運転を取り上げてみよう。S57運行・・・京成線をよく見て...
四直珍列車研究 99 - 平日 694K
押上線を走る6両編成が3年ぶりに復活。平日694Kレは平日の早朝に運転される普通押上行である。この列車の最大の特徴は6両編成という点で、現行ダイヤでは押上線を走る6両編成はこの押上行とこの列車の...
最新記事
北総7500形 『鉄道むすめ』コラボヘッドマークを掲出
2人の「まきの」がコラボレーション。北総鉄道では、11月中旬から12月上旬にかけて、7500形7503編成において『鉄道むすめ』ヘッドマークの掲出を実施した。伊豆箱根鉄道とのコラボレーション企画...
東洋バス路線図 2024年12月1日版
当Webサイトでは2024年5月に「東洋バス路線図2024年5月1日版」を公開していたところであるが、本稿において約7ヶ月ぶりとなる改訂版を発行する。東洋バスでは12月1日に路線の改廃を含む...
北総線 西白井駅で『ウマ娘 プリティーダービー』特別装飾を実施
「ウマ娘」たちが北総線西白井駅を駆ける。北総鉄道では、10月中旬より西白井駅において『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』の特別装飾を実施している。『ウマ娘』とは、株式会社Cygames...
「都営フェスタ2024 in浅草線」開催
5年ぶりの祭典。11月30日、東京都交通局馬込車両検修場で車両基地公開イベント「都営フェスタ2024 in浅草線」が開催された。三田線の志村車両検修場と交互で概ね2年に1度に開催されるイベント...
京成電鉄 モーニングライナー・イブニングライナーの特急料金を改定
京成線、モーニングライナーとイブニングライナーを実質値上げ。11月23日、京成電鉄では京成本線で運行している座席指定制の特急列車モーニングライナーとイブニングライナーの特急料金の改定を実施した...