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エトセトラ

2024.02.28

祝、運行開始50周年。

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京成AE形 AE3編成
2024.2.16/東松戸

▲「スカイライナー運行開始50周年記念」のヘッドマークを掲出したAE形AE3編成。ヘッドマークは飛行機と世界をイメージさせるデザイン
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京成AE形 「スカイライナー運行開始50周年記念」特別装飾
2024.1.11/**

▲車両側面にも特別装飾を実施。新旧AE形が描かれている

京成電鉄では、12月末よりAE形において「スカイライナー運行開始50周年記念」ヘッドマークの掲出を行っている。これは2023年12月30日にスカイライナーが運行を開始してから50周年を迎えることを記念して同社で実施している記念企画の一環で行われているもので、AE3編成がその対象となっている。ヘッドマークのほか、編成中全8両の車体側面にも特別装飾を実施。また、京成上野駅と京成成田駅においても特別装飾が実施されており、記念すべき節目を盛り上げている。

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京成成田駅 「スカイライナー運行開始50周年記念」特別装飾
2024.1.19/**

▲京成成田駅で実施されている特別装飾。地下の連絡通路に設置

1973年12月30日に運行を開始したスカイライナーは、当初成田空港には行かず、京成成田までの運転だった。これはもちろん、成田空港がまだなかったため。千葉県は三里塚の地に建設が決まった成田空港は激しい反対運動にされされ、当初1972年10月に予定された開港は遅れに遅れた。京成としては当然ながら当初の予定に合わせて新型特急の準備を進めていたが、予定通りにいかなかったからと言って手元にある車両を放置しておくわけにもいかず、苦肉の策としてスカイライナーは走り出したのである。

成田空港が開港したのは1978年5月のこと。合わせて成田空港駅(現・東成田駅)も開業し、スカイライナーはようやく本来の用途である空港連絡特急として走ることになった。しかし、その間にも空港反対派によって車両が燃やされるなど苦難は連続した。また、スカイライナーで成田空港駅に着いてもターミナルビルへは連絡バスを利用しなければならないというハンディキャップは大きく、当初30分間隔での運転が40分間隔に減らされるなど、利用は伸び悩んだ。

1991年3月には新たな成田空港駅が成田新幹線の予定地を活用して開業。それに先立って1990年6月より2代目スカイライナーとなるAE100形が登場した。さらに、2010年7月には成田空港アクセスのB案として整備が行われていたルートが成田スカイアクセス線として開業し、現行のAE形がデビュー。コロナ禍も乗り越え、一部の時間帯を除いた20分間隔での運転で活況を見せている。

今後、成田空港は2030年代にむけてC滑走路の新設やB滑走路の延伸など機能を強化していく予定となっており、空港アクセス輸送の重要性も増していくところである。また、ターミナルビル統合により成田空港駅も新ターミナルに移転する計画もある。成田空港が変化をしていく中で、スカイライナーはどのように進化していくだろうか。

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